肌荒れのための薬膳
寒風が吹きすさぶ季節になりました。
寒さと乾燥で、この季節の肌はカサカサになりがちになります。
上からクリームをのせてみても、なかなか改善されなくて辛い…そのような方に、漢方から見た肌のコンディションのお話をしたいと思います。
漢方では、吹き出物の出る場所によって、主となる原因が異なると考えます。
たとえば、おでこに出るものは、気滞によるもの、ほっぺは便通、顎に出るものは、瘀血によるホルモンバランス…口の周りは食滞によるもの、という考えです。
同じようにみえる吹き出物でも、出る場所によって原因が違うので、異なる対処をしていくことで、根本的な原因と肌荒れが両方改善されていくということです。ついつい目にとまる肌荒れですが、よく考えてみるとそもそもの原因に思い当たることがありませんか?
気滞によるものは、気の流れをよくする、香りの良い野菜がオススメ。果物では、柑橘類がいいでしょう。便秘ニキビは、腸を潤すごま、くるみなど。瘀血タイプはバラ、黒キクラゲ、サンザシなど、赤黒いものがオススメですし、食滞さんにはなつめ、生姜、白菜、りんごなどがお腹の張りを取り、腸を潤し、活性化してくれます。
発赤や発熱を伴ったものは、熱邪によるものなので、まず熱を下げ解毒する「清熱解毒」を心がけます。
オススメなのが、ここでは何度もお話している「緑豆」。おかゆやスープにして召し上がってみてください。
乾燥が気になるものは、れんこん、はとむぎ、白キクラゲなど、肺を潤すものを。寒さにやられた肌には、滋養の高い松の実が良いと言われています。
ぜひお試し下さいね!