肩こりのための薬膳
寒い季節になると、身をすくめてしまうことが多いせいか、普段よりも肩こりを感じてしまうことが多くありませんか?もちろん、寒さによって体のめぐりが悪くなってしまうことも原因ですが、今日は肩こりについてのお話をしたいと思います。
鍼灸の先生に聞いたお話では、肩こりと一言で言っても、その原因はまちまちで、実は肩こりほど難しいものはない!とおっしゃっていました。私たちが生きる現代社会では、肩こりのない人こそ珍しいという感じですので、このお話がとても記憶に残っています。
肩こりのもとになる体の状態で言うと、気虚、気滞、血虚、瘀血…これからはいずれも肩こりを引き起こす作用があると言われています。ですので、今日は少しだけ、参考にできる肩こりと薬膳のお話をしたいと思います。
まずは気虚・血虚の「虚」状態の方。疲れやすく、不眠、起きた時にも疲れが取れない方の肩こりは、このタイプを疑ってもいいかもしれません。文字通り、体に必要な血(体に必要な血をまわす)が足りなくて、冷えの状態でもある方です。この方には、肉類、かき、かつおなどの魚はいかがでしょう。共に補気補欠の作用があり、体を温める性質です。
次に「瘀血」の方。いわば、血の流れが滞っている方。原因は様々ですが、体が重だるく、月経の際に塊が出たりする方です。血の巡りが悪くなるので、要らない血が体に停滞し、冷えやコリを促進してしまいます。
紅花、うこん、たまねぎ、かつお、まぐろなどもいいでしょう。
気滞も同じく、滞っている方。こちらは気ですので、ストレスやイライラと強い関係があります。上から下へ流れる気が、うまくいかないことによって、本来あるべき場所ではないところにたまっている状態です。
この場合は、うまく流してあげることが先決。セロリや春菊、ミントなど、香りのいい野菜や果物がオススメです。お茶でうまく取れるといいですね。
ぜひ参考にしてみてくださいね!