風熱かぜの養生
前回は寒気がする、ぞくぞくする風邪「風寒かぜ」の薬膳についてお話しました。
知人が、先日SNSでポストをしていたのですが、「風邪で高熱!生姜を食べているのに治らない~」とのこと。
皆さんも風邪といえば生姜で温めるイメージを持っている方は多いと思います。
市販薬でも「葛根湯」は入手しやすいものですが、風邪薬コーナーを見ていると、「風邪の初期症状」「体力中程度」などの但し書きがしてあるものも多いと思います。
このように、風邪には段階的に移り変わる症状があり、からだのなかを邪が風のように駆け抜けるため、ふうじゃと言われているのです。
ですから、自分の身体が今どのような状態にあるのか分析し、正しい方法で対応しないと、火に油をそそぐ事態になりかねません。
寒気から発熱に進み、喉の痛みに進んだ時、身体は燃えるような状態にあります。
そんな時は、熱を冷ます食材を摂ることで、少しでも身体を楽にしてあげることが必要になります。
邪と闘うことで、身体は熱を発しているため、潤いが不足しますので、潤いをもたらす食材も重要です。
ダイコン、白菜などを上手に取り入れたり。清熱解毒の緑豆なども春雨スープなどにして食べてみるといいですね。中国の病院食堂では、緑豆のおかゆがあると聞きました。また、喉の痛みには、梅などもいいですね。疲労回復にも効能があるので、風邪で体力が落ちている時にもオススメです。
果物では、柿や梨、りんごなども肺を潤しますので、身体が乾いている時にはオススメです。
渇きは身体の中に熱がこもっている証ですので、ぜひうまく活用して、予防にもお役立てくださいね!