夏の味は苦味

夏の暑さにそろそろ身体が悲鳴を上げていますか?それともこの暑さが大好き!でしょうか?!
陰陽五行で言いますと、夏は「心」、五味は「苦」です。
心は、心明。血がスムーズに流れ、精神面でも安定をもたらす働きを指しています。
この機能が乱れると、不眠や精神不安定などを引き起こすと言われています。
苦い味のものは、身体にこもった熱を冷まし、心を安定させてくれる働きがあります。
苦い野菜といえば?ニガウリ(ゴーヤ)がすぐに思い浮かびますね!

ニガウリは五味が苦、五性は寒。不快なほてりを感じるときには、めしあがってみてください。
他に苦味を感じる食材には、うこんなどもあります。カレーに入れるターメリックですから、日本人にも馴染みがあるものですね。夏にはカレー!という方も多いと思いますが、薬膳的にもいい意味があるということです。
夏の麺類に美味しいみょうがも、苦味のある食物。熱を冷まし、血の巡りを良くしてくれますので、さっぱりとした味わいとともにおすすめの食材です。
こう考えると、人間の身体というものは、季節に食べたいと思うもの=季節にふさわしい食べ物を無意識に選別しているのかもしれません。一番大事なのは、その選別がぶれないよう、自然とともに生きる健康な身体をつくることなのではないでしょうか。