身近な「大豆」をうまく使って

雷雨や豪雨が続きますが、ちらほらと梅雨明けの頼りも聞こえるようになりました。
いよいよ、夏も本番になりそうですね。
こんな時は清涼感のある食材を取り上げるのもいいのですが、私たちの生活にとても身近な食材を取り上げたいと思います。
「大豆」
五味は甘、五性は平、帰経は脾胃大腸。胃腸の機能を高め、身体の水分調節に効能があります。
寛中導滞、健脾利水、解毒消腫。この言葉を見ただけで、効能がいろいろと優れていることがお分かりいただけますね。実は、今のような季節には、大豆はとても威力を発揮してくれる食材なのです。

じめじめとした気候は、身体に湿という形で入り込んできますので、五行でいう脾胃が傷めつけられてしまいます。脾胃が攻撃されますと、食べ物を気に変えることができませんので、体力気力共に低下し、身体の機能が滞る感じになります。健脾利水という言葉のように、大豆は水分の調節も測ってくれますので、湿の多い日本にはぴったりなのではないかと思います。
最近では、ゆでた大豆なども販売されていますので、サラダやスープに加える、ご飯に炊き込むなどして、手軽に摂ることもできるようになりました。加工食品である豆腐は、熱を取る働きもありますので、暑さで胸焼けがするときなど、ささっと豆腐を食べると、すっきりするかもしれませんね。
ぜひお試し下さいね!