脾胃を治める季節の変わり目の食事~五行「土」

季節の変わり目には最高気温と最低気温の差が激しく、天気も気まぐれで、免疫力が弱いとよく風邪をひいたりします。
東洋医学の五行学説では、このような季節の変わり目の特性を「土」のエネルギーに配属します。「土」のエネルギーは、他のエネルギーを互いにつないでいきながら新しい変化を図る機能をするからです。
したがって季節の顕著な特徴を持っていない季節の変わり目には五行上、「土」のエネルギーが自らの役割をしてこそ円滑なエネルギー変換が行われるのですが、体の中でも「土」のエネルギーに該当する脾胃機能をよく管理するのが季節の変わり目の健康管理に何より重要だと言えます。
ここでいう脾胃機能とは、食物を消化、吸収する機能のことで、解剖学的には膵臓と胃の機能と同じです。
食物の消化吸収を担当する脾胃機能はすべてのエネルギーの源なので特定の時期に関係なく、よく管理しなければなりませんが、とりわけ季節の変わり目には重要な役割をするので、季節の変わり目の食生活管理は特に気を遣う必要があります。
特に日頃から消化機能が弱かったり、消化器疾患を患っている方はより一層季節の変わり目には食生活に気を遣う必要があります。
では、季節の変わり目に消化器官を管理する方法とは?
季節の変わり目は温度変化が激しいので、食物はなるべく煮て食べたり、生で食べる時は鮮度を確認して食べるのが良いでしょう。
季節の変わり目には消化器官がいつもより敏感になっている可能性が高いので、普段より刺激的なものは控えて、淡泊でやわらかいものを主とするのが良いですね。
胃腸機能が弱くて食欲がない時は、食べものをすこし甘くすると口当たりがよく胃腸機能を促進させる場合もあります。 けれども、血糖値が高かったり太っている方は、甘すぎる食べものは控え、代わりにやや辛いものを食べると消化吸収を促すのに役立ちます。
また、カボチャ、ニンジン、さつまいもなどの‘イエローフード’を食卓に出すのも脾胃機能を促進させるのに役立つので参考にしてください。
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