飲み物で始める、気軽な薬膳生活

今年のお正月は、凍えるような寒さでしたね。
年末まで、そろそろと寒さを感じてはいましたが、年末から年始に掛けて、
一気に寒気到来。慌ててダウンのコートを用意した方も多いのではないでしょうか。
お正月明け、季節は「小寒」を迎えました。
小寒だから、少しだけ寒いの?と侮るなかれ。
ここは寒の入り。ここから節分まで、1年で最も寒い季節と言われているのです。
寒いけれど、何かと出かける用事も多い季節です。
街を歩く時もつい身体をすぼめていたり、余分な力が入ったりすることも多いはず。
肩こりの方が多いのも、この季節の特徴だと言われています。
では、薬膳的生活で、そんな症状を改善していくには、
どんな方法がオススメかをお教えしちゃいましょう!
まず、身体を温めるものを摂るということを念頭に置いて。
いくら温かい洋服や靴下を履いていても、身体を温めるエネルギーが不足している場合は、対症療法にしかなりません。
気力体力共々、ウォーミングアップしないと、身体の機能はうまく働いてくれません。
身体を温めた上で、活発にしてくれるエネルギーを逃さないように保温をする。
それが基本なのです!
でも、料理する暇もない…そんな方も多いはず。
一番気軽に取れるものが、飲み物なのかもしれませんね。
身体を温める作用があるのは紅茶、黒茶(プーアールなど)と言われています。
発酵したものは、燃え立つようなエネルギーを持っています。それを少しお裾分けしてもらうようなイメージです。古来から受け継がれる甘酒なども、同じ理由で好まれるのでしょう。
ただ、薬膳の考え方を採り入れた生活では、もうちょっとプラスアルファで考えてみましょう。
桂枝(シナモン)はパウダー状でも売られていますし、比較的入手しやすいですが、身体をとても温めてくれます。ふんわりとした香りはお菓子などにも使えますので、まずは冬の必需品と言っても過言ではありません。
生姜紅茶も人気がありますし、棗などもプラスアルファするにはぴったりの素材です。
気軽に、いつでも続けられる。急な効果よりも、じっくりと変えていく。
そんな気持ちで、少しずつ習慣を作っていくことが大事なのです。