薬を御膳に

こんにちは!
6月も終わりに近付き、7月はもう目の前に。
いよいよ夏本番ですね。
みなさんは、「宮廷女官チャングムの誓い」をご覧になったことがありますか?
漢方や薬膳を学ぶと、ドラマに出てくる会話やエピソードが面白くて、つい何度も再放送を録画してみてしまいます。

先日は、皇太后が脚気になり、それをチャングムがこしらえた丸薬で治す、というエピソードでしたが、病気の原因は皇太后様の好き嫌い。嫌いな材料が少しでも入っていると召し上がらない皇太后様に、素材の匂いを消すことで、美味しく召し上がっていただけた、というものです。
人間ですから、やはり口にあうものやあわないものがあるのは自然なことなのでしょう。
皇太后様は脚気に効く食べ物が嫌いで、病を悪化させてしまいました。
薬で出ている症状を抑える前に、まず食から治療していくことが、このドラマでは重視されています。
治療を受ける体力をつけるために、食生活の改善を処方するということですね。
薬膳とは、薬を御膳にする。
これは、そのものを出す、という意味よりも「薬を美味しく食べられるお膳にする」という意味のような気がします。
チャングムは、皇太后様が嫌いなニンニクを美味しく味わえるものにすることによって、真の意味での薬膳を作ったのかもしれませんね!
お母さんは、家族の食医、と別の回でも言っていました。身体にいいもの、食べてほしいものをどう食べてもらうか。硬い頭を柔軟にしてみたら、いい方法が見つかるかもしれません。
美味しいものを食べるとテンション(気)が上がり、楽しくなりますね。
身体にいいものとわかれば尚更嬉しい。
食卓を楽しく薬膳を。
※写真と本文は関係ありません