喉の痛みにレンコンを
寒さに合わせて、風邪が流行り始めていますね。
陰陽五行の中で、「風邪(ふうじゃ)」は春の邪なのですが、今は「寒邪(かんじゃ)」により身体のいろいろな機能がダメージを受けているために、不調が現れやすい時期です。
特に空気が乾燥しがちですので、目や喉、肌が荒れる場合が多いようです。
今日は比較的楽に入手でき、しかも嬉しい効能がたくさんある「レンコン」の話をいたしましょう。
蓮(ハス)は、本体だけでなく、葉、花芯、節、実などまるごと使えると言われているくらい、重宝されるものだそうです。
レンコンは五味は甘、五性は寒、帰経は心脾肺です。
身体にある余分な熱を冷ます働きを持ちます。カラカラに乾いた灼熱の砂漠が夜になるとすうっと熱が引いて寒くなる、そんなイメージを持っていただくとわかりやすいかもしれません。さらに、身体を潤すという働きも見逃せませんね。
肺に熱が篭ることによって発生する喉の痛み、咳、痰などにもいいですし、熱く燃えたぎった熱を冷ましますから、血の流れも順調になってくると言われています。女性の不正出血やのぼせたり鼻血が出やすい時にも心がけて摂ってみてもいいですね。お腹の機能をカバーしてくれる働きも持っていますので、慢性的な不快な消化不良などにもいいでしょう。もちろん、肌を潤すので、美肌にもぴったりです。
煮物などもいいですが、塩だけで蒸してみても、まるでお芋のように美味しくなりますよ。
刻んでハンバーグに入れたり、ひき肉と一緒に鶏そぼろにしても美味しいです。
この蓮根を粉にした藕扮(ぐうふん)という片栗粉のようなものがあります。
薬膳の勉強をしていた時に先生から教えてもらい、どうしても欲しくて、台湾を訪問した時、街を訪ね歩いた思い出があります。なかなか見つからず、やっとの思いでゲットしましたが!
お菓子などに使えて、話題にもなるので重宝しています。
ぜひお試し下さいね!