台湾の薬膳スープ・四神湯

今回も台湾の薬膳的食べ物をご紹介します。
四神湯

元々は、4つの食薬(山薬、茯苓、蓮実、芡実)と豚の腸を合わせて煮込んだ薬膳養生スープです。
私が行くお店では、ハトムギ(薏苡仁)が入っていることも多いです。
山薬は五性が甘・平。帰経は脾肺腎。補脾止瀉、補腎固精、補肺止咳。3つの重要な臓を養うので、養生には欠かせない素材です。
茯苓は五性が甘、帰経は心肺脾膀胱。利水滲湿、健脾補中、寧心安神。食欲不振や膀胱のトラブル、むくみに効能があります。
蓮の実は五性が甘渋/平、帰経は脾、腎、心。補脾止瀉、益腎固精、養心安神。脾と腎を補うので、消化機能や慢性のおりものなどに効能が。心を落ち着かせて、不眠や不安などにも効きます。
芡実(けんじつ)は五性が甘、渋/平、帰経は脾、腎。補脾祛湿、益腎固精。胃腸をいたわり、下痢などにも個効能があり、おりものや尿失禁にも効くそうです。
白濁したスープは、モツの臭みも全くなく、臓物が苦手な私でも大好きな味。
女性の悩みを一手に引き取って解決してくれ、なおかつ美肌効果もあるスープです。
台湾といえば小籠包!というイメージが有り、ファーストフードや和洋食のお店もたくさんありますが、あちこちにこんなスープを食べさせてくれる店があり、そこには若い人もたくさん来ていて、2人でシェアして食べていたり、麺を入れて食べたり…気負いすぎることなく、生活に温かいスープが溶け込んでいるように思えます。身体を温めるということが、親から受け継がれた鉄則なのかな?と思います。
さまざまな店で味わえると思いますので、ぜひお試しください。