女性のからだを労る薬膳
女性のからだは、とても複雑な仕組みを持っています。
からだの周期は女性が7年、男性は8年の周期として考えられ、特に女性は、その一生を「血」によって左右されると言っても過言ではないほど、「血」と密接なつながりを持っています。
五臓の中で、肝は血を貯蔵すると言われています。
血の巡りとなると、他の機能と連鎖するところでもあるので、血を蓄える貯蔵庫のようなイメージで考えていただくといいでしょう。ですから、女性の養生を考える薬膳としては、帰経が肝に値するものがよいとされています。
では、肝をいたわり、血と関わりが深い食べ物は?
ごく簡単にイメージするならば、赤いもの、黒いものなど。ざっくりとしすぎていますが、漢方では色も五行の一つですから、血に近い赤や黒などは、その色のごとく、血に深い作用をもたらすという考えなのです。
また、五行の関係により、腎は肝の母といいますが、腎が表す色は黒なので、その点でも合点が行くということでしょうか。
クコの実、紅花、バラの花(メイクイ)、羊肉、人参、黒ゴマ。いちご、黒キクラゲ、しいたけなどもオススメです。滞りをよくしてくれる、香りの良い物も実は女性の味方です。
ぜひ食生活に採り入れてみてくださいね!