つらい痛みの薬膳
立冬を過ぎ、日々寒さが実感できる季節になりました。
こんな時期、体の関節に痛みを感じることはありませんか?
体が冷えてくる季節になると、腰痛や関節痛、リウマチなど痛みを伴うものが再発してしまうと感じる方も多いと思います。そんな方にとっては、冬の寒さはまさに敵。うまく付き合って行きたいものですね。
関節の痛みは、寒さや熱など様々な原因がありますが、その1つに「余分な水分がたまっている」水滞ということも考えられます。漢方では湿邪という邪気が、体のむくみやこわばり、痛みを引き起こすと言われ、慢性化すると、頑固な痛みが継続し、生活に困難をきたす場合もあります。また、不要な水分は体を必要以上に冷やしてしまいます。悪循環というわけですね。
そんな場合は、水を深い関連がある「腎」を整える食材を多く摂るよう心がけるといいでしょう。
補腎の要素があるのは、黒豆、ひじきなど黒い食物。また、余分な水分を流してくれるはとむぎ。また、腎の機能がうまく回るためには、体が温まり、気がきちんと流れるようにすることも必要です。寒さに震えていたのでは、排出の機能もうまく働きません。生姜やシナモンなど、体を温めてくれる食材をお茶やスープにも採り入れてみましょう。
表面に出てくる症状は、ごく一部で、それが全てではありません。複雑な原因があり、結果として症状を引き起こすこともあります。例えば、冷えは万病の元と言いますが、冷えることによって様々な臓器や機能が影響を受け、それぞれの症状を引き起こすということです。目先の症状だけではなく、なぜそうなっているのか?を考え、解決していくことが、健康につながっていくのでしょう。