お正月の食材は?
お正月の食材には、様々な意味合いがあると言われていますね。
例えば数の子には子孫繁栄、れんこんには先の見通しをよくするなど。
おせち料理やお雑煮など、お正月の食材を眺めると、薬膳的にも意味があるものがあります。
この季節に、家族揃っての祝いの膳として用意されるおせち。
今日はその中から、いくつか取り上げて見ようと思います。
「くろまめ」
五味:甘 五性:平 帰経:脾、腎
ご存知のように、黒い食材ですから、アンチエイジングにも効果があると言われています。
帰経は人の「精」を司る腎ですので、生気を高めたり、活力をみなぎらせる働きがあります。
1年のスタートを元気いっぱいにきれるような、先人の知恵なのかもしれません。
お正月には煮豆として食卓に並ぶと思いますが、たくさん作りすぎてしまったら、お菓子として応用するのもいいかもしれませんね。
「もち」
五味:甘 五性:温 帰経:脾、肺
温性の資質をもち、脾に帰経しますので、お腹を温めてくれる働きがあります。
そのため、お腹がもたれる、食欲が無いようなときにも効果があると言われています。
冬の季節には、春を迎える準備をすべきとの考えがあり、滋養を高めて、元気の源になるもちは、春への入り口である新年(旧正月は春節ですね!)にふさわしい食物という意味なのでしょうか。
肺にも帰経しますので、風邪の季節にもいいという意味もあるかもしれません。
プチ知識ですが、こんなことを考えながら、お正月を楽しんでみてはいかがでしょう?