痛みは「これまでと違うことをすべき」というメッセージ/映画「LOVE HEALS」ブルース・リプトン博士

映画「LOVE HEALS」に出演するブルース・リプトン博士は、世界的な細胞生物学者です。生物のすべてはあらかじめDNA(遺伝子)に組み込まれている、というパラダイムを打ち破ったことで知られます。自分の生き方や信念が細胞を変え、遺伝子のふるまいを変えるという「エピジェネティクス(後成遺伝学)」の考え方を提唱しています。いわば、「病は気から」という古くからの格言を、科学的に裏付けた画期的な研究者です。

エピジェネティクスとは

私たちの遺伝子は、生まれてから死ぬまで配列がほぼ変わりません。しかし、近年の研究により、配列が変らなくても、成長につれて使う遺伝子と使わない遺伝子があることが分かってきました。様々な体験や生活習慣を続けることで、変化が生じるのです。

同じDNAを持って生まれた一卵性双生児でも性格や能力まで少しずつ異なるのは、そうした後天的な変化が影響しているとされます。

遺伝子の設計図の「読まれ方」がどうやって変わっていくのか――。それを研究するのが、エピジェネティクスという新しい学問。リプトン博士はこの分野の先駆者の一人として知られています。

人の「意識」が遺伝子の働きを変える

リプトン博士はダナとクリサナの取材に応じ、数時間かけて、心の在り方がヒーリングにどれほど重要かを語ってくれました。

リプトン博士は「病気や痛みは、生活の調和が失われていることから来る現象です。問題として受け止めるのでなく、『何かこれまでと違うことをすべき』というメッセージとして捉えるべきです」と話します。

博士によれば、遺伝子の設計図の「読まれ方」をコントロールするのは、その人の「意識」です。ひとつの遺伝子から生まれるタンパク質には、健康なものもあれば、ガンを誘発するものもあります。カギを握るのは意識であり、私たちは意識の力によって、信じることを現実化することができると、博士は言います。

「生きたければ愛に目覚めましょう。そう、まずは自分を愛するのです」。リプトン博士は愛というかけがえのないエネルギーの大切さを教えてくれました。

映画「LOVE HEALS」日本語字幕版
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