イライラが抑えられないときは? 瞑想で怒りをコントロールしよう
職場でゴールが曖昧なまま仕事を振られ、モチベーションが下がったという経験はありませんか。こういう場合、正論で上司に迫っても、直属の上司も解を持っていないこともあるので、打開するのは難しいのが現実です。理不尽さにひたすら怒りや苛立ちがこみあげていってしまうこともあるでしょう。そんなときは、自然と触れ合う瞑想を試してみませんか?
瞑想してみよう
まずは自然の中で座ってみましょう。近くの公園でも構いません。大地に坐す自分が、そのままの宇宙であり、地球の中のほんの微塵にすぎないということを体感させてくれます。星降る大地に座れば、ときにはこの体が星空にはてしなく吸いあげられ、そして、ときにはこの自分が、大地の上にどっしりと座っている微塵の生命であっても厳然と存在している、ということを確かめることができます。
そうして、自分の存在位置を確認することによって、怒りというものはおのずとおさまってくるものです。風と一緒にすわることで、心の平穏が取り戻されます。こんなすばらしい世界が、今の世の中にもあったのだな、と思えるでしょう。怒りなど、いつの間にか忘れてしまいます。
歩く瞑想
じっと座って瞑想するのが退屈だというなら、風に吹かれながら散歩するのはどうでしょうか。
自然の中での散歩は、驚くばかりの新しい世界を拓いてくれます。木々の中で風を感じましょう。林の中には、風の通る一本道があります。そこだけが、ザワザワと木々が動いています。そんな、たわいない小さな自然界の発見が、不安、妬み、イライラといった日常のマイナス感情を鎮めてくれます。私たちは年齢に関係なく、何か大切な教えというものを、大自然の風光から学ぶことができるのです。
瞑想の効果
とはいえ、瞑想を難しいものと考えている人は多いです。瞑想してみたいけれど、どこへ行ったらよいのか分からない。瞑想したらどうなるのか・・・。そんな疑問をお持ちなのではないでしょうか。
瞑想したらどうなるのか?という質問には、いろいろな答えがあります。心が落ち着き、怒りや憎しみといった感情がおさまるといったことから、宇宙と私は一体だと体験できるといった点まで、実に多様です。でもやはり基本となるのは、心おだやかに生きてゆくことができるということでしょう。感情が鎮まり、心が落ち着くあたりまで瞑想ができれば、まずまずといったところです。
瞑想のための思考&行動習慣
瞑想的な生活を定着させるには、次のような思考や行動の習慣を持つことがおすすめです。
(1)過去と未来を考えない。過去を思い出してイライラしたり、将来を心配して不安にならず、今に集中しましょう。
(2)他の人と比較しない。他人と比較するとイライラを誰かのせいにしたくなります。
(3)理想の人を見つけてマネをする。現実の人でも小説や歴史上の人物でもいいので、イライラしたとき、あの人ならどう切り抜けるのかを考えてみましょう。
(4)体調を整える。寝不足や疲れているとイライラしやすく、怒りの沸点が低くなります。体調が良くないときは意図的にリラックスしましょう。
それでも怒りを爆発させたくなるときはあるでしょう。そうなったら、その場を離れましょう。「あっ、急用を思い出した」などと口実をつくり、その場を離れて散歩や軽い体操をしてリラックスするのです。怒るという感情を永久に葬り去ることはできません。怒りのエネルギーを建設的に使うようにしましょう。マイナス感情を、プラスの行動へとつなげていく習慣も、幸せに生きるためのカギになります。