年の暮れの大きな棗

後数日で2014年。皆様慌ただしく過ごしていらっしゃることでしょう。
中国人の方から、実家から送られてきたとのことで、棗をいただきました。
こんなに大きな棗です!

右側が普通の棗ですので、その大きさにはびっくりしました。
話には聞いたことがあるのですが、実物は初めてでした。
棗は漢方薬にも使われる、薬膳には欠かせない素材です。
五性は温、五味は甘、帰経は心脾肺です。
効能は「補中益気」すなわち、脾胃:お腹を温め、気を補い、活力を増す。
「養血安神」血虚による不眠やイライラ感に。
また、「調和薬性」といって、薬同士の効能のぶつかり合いを和らげ、お腹を守ってくれる働きもあると言われている、まさに効能豊かな食薬なのです。
乾物として販売されていますので、入手しやすく、使いやすいものです。
スープなどの汁物に入れたり、フルーツの甘煮などに加えてもいいですね。
手軽に楽しむなら、スライスしてお茶に入れてもいいでしょう。
寝る前に、白湯の中に数粒入れると、ほんのり甘みが出て、安眠の手助けになってくれるかもしれません。
更年期の症状にも良いと言われていますし、薬膳の先生曰く「日本人はもっと棗を食べなさい!」とのこと(笑)。
ぜひお正月にお試し下さいね。
今年も薬膳ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。