乾燥や発熱に白菜を

風の冷たさに、思わず身体をこわばらせてしまうような気候が続いています。
今はもっとも寒さが厳しい季節。しっかりと養生が必要な時期ですね。
今日は簡単に入手できて、みなさんがよくご存知の「白菜」についてお話しましょう。

五味は甘、五性は平、帰経は脾、肺。
清熱除煩 すなわち、身体にこもった余分な熱を冷まし、熱による感情の昂ぶりを抑える。生津止渇 身体を潤し、乾きを和らげる。清肺消痰 痰切れをよくする。通利腸胃 腸や胃の滞りをなくし、便や尿を出やすくする。
など、いろいろな機能を備えた優秀な野菜なのです。
白菜を食べるとほんのり甘く、みずみずしいですね。スープや鍋にすると、驚くほどたくさん食べられます。
水分の代謝を促進しますので、むくみや二日酔いにもいいと言われています。
風邪で発熱している時にもうまく採り入れて使うとよいでしょうし、喉の痛みや咳など熱が原因になる諸症状にも対応できます。
平性の食べ物ですが、傾向として「身体の熱を冷ます」ことがありますから、身体が冷えているときは、漬物などよりは、味噌汁やスープなど、温かい料理にするのがオススメです。唐辛子や八角など、身体を温める素材と合わせると、白菜料理も温性に傾き、身体を温めることになります。
性質とご自分の体調をうまく捉えて、使いこなしてみてくださいね。