お腹の調子が悪い時の薬膳

真夏のような陽射しだったり、春の初めのような冷え込みがあったり、体調管理の上では油断ができない季節ですね。周囲でも、体調を崩している方、スタミナ切れを感じている方がとても多いです。
季節の変わり目は、身体が必死に季節についていこうと頑張っていますので、余程の余力がないと、万全の体制で過ごすことはできないでしょう。漢方では、備えあれば憂いなし、前の季節に備えをしておけば、次の季節が穏やかに過ごせると言われています。
不調の原因は、なんとなく内臓と感じている方も多いでしょう。
胃が痛い訳ではないが、お腹を下しやすい、食べ物を美味しく感じられない…黄色信号が灯っている時におすすめの薬膳はどんなものでしょう?
前からよく登場する棗(なつめ)は脾のはたらきをよくして、脾胃の調子を整えてくれます。
また、最近少し見られるようになってきた「サンザシ」は、こんな可愛い実なんです。

サンザシ酒など、市販されるものも増えてきました。先日居酒屋で「サンザシサワー」があって感激しました(余談)。
五味は甘、酸。五性は温、帰経は肝、脾です。となると…これは女性にピッタリの素材…!
身体を温めて、血の貯蔵庫でもある肝と、消化吸収を司り、活力の源である脾胃をたすけます。
特に、肉料理と合わせて使うと、脂っこいものの消化吸収を助けますので、非常に有益。
成人病にも効能があり、血圧やコレステロール値がきになる方にも、ぜひお試しいただきたい食材です。
サンザシ自体の実は固くて使いづらいので、粉末になったパウダーがオススメです。
甘みを入れてサンザシ茶、お菓子に入れてもいいですね。
肉好きの方は、焼き肉の時にサンザシ酒を召し上がるのもいいかもしれません!
ぜひお試し下さいね。