人間関係は、自分自身との「つながり」から

人間関係は、自分との関係を正確に反映しています。その人との関係を見るのではなく、まず自分自身を注意深く見つめて大切にしましょう。あなた自身をもっと愛すのです。自分のことを深く理解できると、人との関係も変化します。

人の思考の8割はネガティブ!?

2005年のアメリカ国立科学財団の発表によれば、人間はなんと毎日6万回もの思考をしています。睡眠時間を8時間とすると、残りの16時間で1時間当たり3000回以上の思考をしているという計算になります。この6万回の思考のうち80%はネガティブなものだそうです。そして、95%は前日の繰り返しだといいます。

このようにネガティブ思考が習慣になってしまっているのであれば、私たちがなかなかポジティブ思考の状態をキープできないのも納得がいきます。

ポジティブ比率を高めよう

とはいえ、少しでもポジティブ思考の比率を高めていくことはできるはずです。少しの変化が、自分の幸福感を高めるとともに、人間関係をよくすることにつながります。

ポジティブになるためには、自己肯定感を高めることが第一歩です。まず、自分を受け入れましょう。自分を許し、受け入れることは、ご自身に向かった失望や怒りといったネガティブ感情を収めることにつながります。自分を許せないと、自身を過剰に攻撃してしまいます。自分を許せば、自分を肯定する温かい気持ちにつつまれます。

さらに、自分を許せば他人も許せるようになります。他人をありのままに受け入れると、自分自身に対する被害者意識も薄らいでいきます。

自分の短所も愛せますか?

内面に憎しみがあるなら、それはまだあなた自身を完全に受け入れて愛せていないという意味です。自分の短所までも愛せるようになれば、他の人の短所も自然に理解でき、受け入れられるようになります。自分との関係が回復するほど、人との関係もスムーズになります。

他人を許すということは、その人に「何をしてもいい」と言っているような気分になるかもしれません。また、自分を許すと「できないことに対して挑戦せず怠惰である」と自分自身を責めるかもしれません。しかし、事実は事実として受け止め、自分のつらい感情も受け止め、そのうえで受け入れることが大事です。自分を許せないと他の人も許せず、自分を愛せないと他の人も愛せません。

『私』とつながる

人間関係で大事なことは、相手の態度や反応ではなく、自分自身との関係です。自分自身としっかりコネクトしていると、相手の反応が思わしくなくても、自分の芯がしっかりしているので、常にバランスをとることができます。

すべての問題は、自分自身との関係から始まります。『私』が自分自身とどれほどつながっているのかによって、他のすべての関係が決まるのです。人間関係の問題を深く探ってみると、その原因と解決策は、自分とのコネクトにあると気づきます。本当の自分と出会い、つながりましょう。

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